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採用

採用KPI設計の手順|5人採用の逆算例と管理表

採用KPIは、目標人数の入社に向けて、応募数や面接人数などの進捗を確認する指標です。入社目標から必要な人数を逆算し、期限・面接枠・予算の中で実行できるかを確かめて設計します。

この記事では、5人の入社を目指す計算例と、Excel・Google Sheetsで管理表を作る6ステップを紹介します。

【結論】5人採用に必要な応募数を逆算する

必要応募数は、目標入社数を、応募から入社までの各段階の移行率を掛け合わせた値で割ると求められます。各段階の移行率は「歩留まり率」とも呼ばれます。この式は、同じ応募集団について、隣り合う段階の分子と分母を対応させて集計することが前提です。

面接が1段階の場合、基本の式は次のとおりです。

必要応募数=目標入社数÷(書類通過率×面接実施率×面接から内定提示への移行率×内定承諾率×入社率)

例えば、各段階の率を次のように仮定すると、5人の入社に必要な応募数は 5÷(0.5×0.8×0.5×0.5×1)=50人です。入社から一段ずつ前へ戻ると、面接などに必要な人数も分かります。

段階

次の段階への移行率(仮定)

必要人数の計算

必要人数

応募

50%

25÷50%

50人

書類通過

80%

20÷80%

25人

面接実施

50%

10÷50%

20人

内定提示

50%

5÷50%

10人

内定承諾

100%

5÷100%

5人

入社

目標として設定

5人

この率は説明用の仮定で、相場ではありません。人数も計画値であり、応募を50人集めれば必ず5人が入社するわけではありません。自社の職種・募集経路ごとの実績に置き換え、必要な選考を期限内に実施できるかまで確認しましょう。

すでに自社の率と集計条件を整理している場合は、ステップ4の逆算表から作成できます。段階ごとの切り上げによる計算の違いも、そこで説明します。

【準備資料】採用条件・選考履歴・予算と面接枠をそろえる

設計前に、次の3種類の資料を用意します。見つからない情報は推測で埋めず、未確認として確認先を記録してください。

資料

確認すること

採用要請書・事業計画

職種、人数、入社期限、仕事に必要な能力・経験、条件を決める責任者

応募者一覧・選考履歴

応募ID、応募者ID、職種、募集経路、応募日、各段階の到達日、辞退・不合格の記録

採用予算・面接官の予定

契約済みの支出、追加で使える予算、面接官ごとの対応可能な日時

管理表はExcelまたはGoogle Sheetsに作成します。「応募者ごとの記録」「逆算に使う率と必要人数」「計画と実績」を分けておくと、入力と集計を整理できます。

【目標設定】ステップ1:入社人数・期限・必須要件を決める

最終目標と、調整できる条件を明確にする

最終目標をKGI、そこに至る進捗指標をKPIと呼びます。この記事では、期限までに入社した人数をKGIにします。

職種

目標入社人数

入社期限

職務上の必須要件

判断責任者

募集職種

必要人数

年月日

任せる業務に必要な能力・経験

条件変更を判断する人

内定承諾をKGIにしている場合は、承諾期限と入社期限を分けて管理してください。

人数・期限・必須要件のうち、動かせない条件と調整できる条件を事業責任者と確認します。人数と期限が固定なら、応募の獲得量と選考を進める体制が重要です。特定の能力を持つ人の採用が目的なら、応募総数だけでなく、必須要件を満たす候補者数も確認します。

すべて固定する場合は、予算・募集方法・面接体制に調整余地があるかを確認します。余地がなければ、後の逆算結果をもとに条件を再協議します。

採用の質は、通過率の高さだけで判断しない

通過率が高いだけでは、必要な人材を採れているとは限りません。必須要件を評価項目に落とし込み、何を根拠に適合すると判断したかを残してください。人数目標の達成を理由に、合格基準を無断で下げないことも大切です。

入社後の成果を確認する場合は、評価項目・時点・評価者を決めます。配属や育成の影響もあるため、採用活動だけの成果とは分けて考えましょう。

【指標一覧】応募から入社までの人数と移行率を定義する

「いまその段階にいる人数」ではなく「到達した人数」を数える

職種別の逆算では、1件の応募を識別する応募IDを単位に集計します。入社した人も、それ以前の書類通過数や面接実施人数に含めます。

人数KPI

数える対象

含めないもの

応募数

対象職種への応募を受け付けた応募ID

スカウトを送信しただけの接触

書類通過数

書類選考の通過が確定した応募ID

未判定の応募

面接実施人数

対象段階の面接を実際に受けた応募ID

面接予定だけが決まっている応募

内定提示数

本人へ内定を提示した応募ID

社内決裁が済んだだけの応募

内定承諾数

本人の承諾意思を確認した応募ID

回答待ちの応募

入社数

実際に入社した応募ID

入社予定の応募

同じ人の複数職種への応募は、職種別では別件です。会社全体の実人数を数える場合は、同一人物を識別する応募者IDで重複を除きます。また、面接を受けた人数と、延べ面接回数も分けてください。

逆算用の率は、同じ応募集団の前後の段階で計算する

「面接実施率」や「入社率」は企業によって分母の置き方が異なるため、この記事の管理表では次の定義を使います。百分率で示す場合は計算結果に100を掛け、分母が0なら「実績なし」とします。

指標

計算式

別に記録する状態

書類通過率

書類通過数÷応募数

未判定、判定前の辞退

面接実施率

面接実施人数÷書類通過数

日程調整中、面接予定、面接前辞退

面接→内定提示率

内定提示数÷面接実施人数

判定待ち、内定決裁・提示待ち

内定承諾率

内定承諾数÷内定提示数

回答待ち、内定辞退

入社率

入社数÷内定承諾数

入社予定、承諾後辞退

選考中の人を含む率は暫定値です。未判定者を除く「書類通過数÷判定完了数」は別の指標なので、上表の逆算用の率と混ぜないでください。承諾後に辞退しても承諾した実績は消さず、入社に至らなかった結果を入社率に反映します。

面接合格率は「当該面接の合格人数÷実施人数」です。面接が1段階で、合格者全員に内定を提示する場合に限り、面接→内定提示率と同じになります。複数回の面接がある場合は、各回の合格率と、合格後に次の面接を受けた率を分けます。

スカウトは、応募前の接点として別に管理する

スカウトを使う場合は、送信通数・送信先の実人数・返信人数・応募前面談の参加人数を追加します。この記事では、対象職種への応募意思を確認した時点を応募受付とし、返信や面談参加だけでは応募に数えません。

応募前の接触対象者にも識別用のIDを付け、応募後の記録と照合できるようにします。

【実績集計】ステップ2:同じ応募者を追跡できる記録を作る

応募単位で、各段階に到達した日をそろえる

ATS(採用管理システム)や応募台帳から、応募者ごとの記録を取り出します。現在の選考状況だけでなく、各段階に到達した日を残すことがポイントです。

記録する項目

内容

応募ID・応募者ID

応募の識別と、同一人物の照合に使うID

職種・チャネル・応募日

応募先、求人媒体・紹介などの募集経路、応募受付日

各段階の到達日

書類通過、各面接の実施・合格、内定提示、承諾、入社の日付

選考結果

辞退・不合格の段階、確定日、記録された理由

未確定・未確認の区分

選考中なのか、記録不足で結果が分からないのか

要件評価

必須要件への適合、評価根拠、評価者、評価日

取得元・確認日

出力元や、面接記録などで補完した資料の所在

同じ職種への重複応募は、同一応募と判断するルールを決めて一本化します。複数経路で接触した人も、「正式応募につながった経路」などの帰属ルールを統一してください。不明な経路は推測で振り分けません。

集計するときは、職種・チャネル・応募日の範囲を指定して応募ID一覧を保存し、次回も同じIDの結果を追います。

歩留まりと月内の活動量は、分けて集計する

歩留まりを見るときは同じ応募者のその後を追い、面接枠の使用状況を見るときは指定期間に実施した面接を数えます。

集計方法

数える対象

用途

応募起点

指定期間に応募した人が、その後どの段階まで進んだか

逆算に使う歩留まり率の確認

活動日基準

指定期間内に実施した面接や内定提示など

月・週ごとの活動量や面接枠の確認

例えば、1月に応募した4人の状況を3月末に確認したとします。

応募ID

面接実施月

承諾月

3月末の状態

A

2月

3月

入社済み

B

2月

該当なし

面接不合格

C

該当なし

該当なし

書類不合格

D

未実施

未到達

書類通過・面接待ち

この4人だけを集計すると、1月応募集団の到達実績は「応募4人・面接2人・承諾1人」です。一方、3月中の活動実績は「応募0人・面接0人・承諾1人」になります。Dが4月に面接を受けた場合も、所属する応募集団は1月のままです。

当月の内定数を当月の応募数で割ると、異なる応募者の集計が混ざることがあります。 応募起点と活動日基準は別シートか区分列で分けましょう。この違いは、Greenhouseの集計方法の解説でも説明されています。

【基準値】ステップ3:逆算に使う歩留まり率を決める

今回と条件が近い自社実績を優先する

使うのは、最も良かった月の率ではなく、職種・必須要件・待遇・選考フローが今回と比較できる実績です。チャネルごとに応募前の要件確認や選考省略の有無が違うため、率は職種・チャネル別に持ちます。

複数期間の率をまとめる場合は、次段階人数の合計÷前段階人数の合計で計算します。分母の人数が違う率を単純平均しないでください。

選考中の人だけを外して、確定した率にしない

ステップ2の例では、応募4人に対して承諾1人なので、3月末の応募→承諾率は25%です。ただしDが選考中のため、これは途中時点の値です。

Dだけを除いて「1÷3」で計算すると、結果が早く出た人だけの率になります。同じ4人を最後まで追い、結果の確定後に基準値として使えるか判断します。確定しても、4人のような少数実績は変動しやすい点に注意してください。

実績がなければ、仮定と根拠を明記する

同条件の実績がない場合は、類似する社内募集、比較可能な外部資料の順に確認します。外部の割合は、新卒・中途、職種、分母・分子、選考段階、未確定者の扱いが自社と比較できるかを確かめましょう。企業の応募者データと、転職経験者のアンケートも区別します。

比較できる資料がなければ、実測とは分けて計画用の仮定を置きます。「一般的な通過率」として補わず、次を記録してください。

記録すること

内容

対象・集計条件

職種、チャネル、移行段階、応募期間、集計日

元の人数

分母・分子、選考中人数、記録が未確認の人数。仮定の場合は人数を作らない

採用する率・根拠

実測か仮定か、元資料、今回と一致・相違する条件

確認予定

いつ、どの応募集団の結果で見直すか、確認者、最終更新日

率が下がった場合も計算し、必要な余力を見る

不確実な段階は、率が下がった場合と改善した場合も計算します。以下は、冒頭の計算例で面接実施率だけを変えた比較です。

シナリオ

面接実施率

5人の入社に必要な応募数

低下した場合

50%

80人

基本の仮定

80%

50人

改善した場合

100%

40人

他の率は、書類通過50%、面接→内定提示50%、承諾50%、入社100%で共通です。必要な面接枠や費用も比較し、未検証の改善を前提にしないと成立しない計画になっていないかを確認します。

【逆算】ステップ4:KPIツリーと表計算テンプレートを作る

自社の選考フローに沿って、一段ずつ逆算する

入社目標から応募までの各段階をつないだものが、ここでいうKPIツリーです。複数回の面接がある場合は、各面接の合格と次回の実施まで分け、隣り合う率の分子と分母がつながるようにします。選考を省略する経路は別に計算してください。

応募50人・書類通過25人・面接実施20人・内定提示10人・内定承諾5人・入社5人の計画例。選考は右向き、入社目標からの逆算は左向きに進む

前段階の必要人数=次段階の必要人数÷その間の移行率です。人数に小数は置けないため、この管理表では各段階で整数に切り上げます。

途中を丸めない一括計算とは、結果が違う場合があります。例えば2段階の率がどちらも60%なら、5人の入社に対して一括計算は 5÷(0.6×0.6) を切り上げて14人、段階別計算は 5÷0.6 を9人に切り上げ、さらに 9÷0.6=15人 です。

A1:C7に段階・移行率・入社目標を入力する

次の配置で表を作ります。B列は次の段階へ進む率、C7は目標入社人数です。C2:C6には後述の数式を入れます。

行番号

A列:段階

B列:次段階への移行率

C列:必要人数

1

段階

次段階への移行率

必要人数

2

応募

50%

数式を入力

3

書類通過

80%

数式を入力

4

面接実施

50%

数式を入力

5

内定提示

50%

数式を入力

6

内定承諾

100%

数式を入力

7

入社

空欄

5

値は検算用の仮定です。自社で使う際は、ステップ3で決めた率に置き換えます。入力規則では不正な値を拒否する設定にし、計算前にC7が空欄ではないことも確認してください。

設定先

入力規則のカスタム数式

入力する値

B2:B6

=AND(ISNUMBER(B2),B2>0,B2<=1)

B2を基準に設定。率は「50%」または「0.5」の形式で入力

C7

=IF(ISNUMBER(C7),AND(C7>=0,C7=INT(C7)),FALSE)

0以上の整数

C6に数式を入れ、C2までコピーする

C6に次の式を入力します。ROUNDUPの末尾の0は、整数に切り上げる指定です。

=IF(AND(ISNUMBER(B6),B6>0,B6<=1),ROUNDUP(C7/B6,0),"率を確認")

C6をC5からC2へコピーします。参照先を移動させるため、$は付けません。C5ではB5とC6、C4ではB4とC5を参照します。

この式はB列の率を確認しますが、入社目標のC7は確認しません。C7が空欄だとゼロが計算されることがあるため、エラーが出ていないだけで正常と判断しないでください。

入力・表示の状態

対応

率が空欄・文字列・負数・100%超

元資料と入力形式を確認する。「50」は50%ではないため「50%」か「0.5」に直す

率が0%

正の入社目標を逆算できないため、前提を見直す

下のCセルが「率を確認」、上の行がエラー

下の行の率から修正する。警告の文字列を割るため、上段もエラーになり得る

C7が空欄・文字列・負数・小数

KGIを確認し、0以上の整数を入力する

IFERRORで一律にゼロへ置き換えると入力不備を見落とすため、原因を確認して修正します。

計算例で検算し、率の根拠を添える

上表の値では、C2:C7が 50→25→20→10→5→5 になります。テスト用の複製で率やC7を空欄にし、入力規則・警告・計算結果の変化も確認してください。

D列以降には、率の根拠となる資料・実測か仮定かの区分・更新日・確認者を添えます。自社の値へ置き換えた後は、各数式の参照先が正しいかを点検します。

【実行計画】ステップ5:必要人数を日程・面接枠・予算に落とし込む

チャネル別に必要応募数と期限を決める

職種ごとの入社目標を求人媒体・リファラル・スカウトなどへ配分し、各チャネルの率で逆算します。配分した入社人数の合計はKGIと一致させてください。

率が高い経路でも、必要な応募数を確保できるとは限りません。過去の応募実績、紹介候補者数、スカウト対象者数と照らして配分します。

日程は入社期限から逆算します。同じ職種・チャネルの所要期間を参考にし、平均だけでなく長期化したケースも確認しましょう。

決める期限

確認すること

承諾期限

承諾から入社までの期間、候補者の入社可能日、受け入れ準備

内定提示期限

内定提示から回答までの期間

面接実施期限

面接から判定・内定決裁・提示までの期間

応募獲得期限

応募から書類判定・面接実施までの期間

募集開始日

原稿・掲載の準備と、必要応募数の獲得にかかる期間

面接人数を、面接官ごとの必要時間に換算する

面接枠は、段階別の必要人数から計算します。

  • 必要面接回数=その段階の必要人数×1人あたりの実施回数
  • 面接官の延べ時間=必要面接回数×1回の所要時間×参加面接官数

書類確認・評価記入・合否協議の時間も加え、週別・面接官別に空き時間と照合してください。合計時間が足りても、必要な面接官が同席できなければ、その枠は確保できていません。

費用は、応募数ではなく契約上の課金単位で計算する

必要応募数に一律の単価を掛けるのではなく、掲載期間・送信枠・紹介人数など、実際の契約条件に合わせて見積もります。

費用項目

確認する条件

求人掲載・スカウト

必要な掲載期間・枠数・送信数と、延長・超過時の料金

人材紹介・リファラル

契約や社内制度上の料率・報奨金、対象人数、支払い条件

外部支援

依頼業務、契約期間、総額、追加料金

社内工数

面接・連絡・日程調整の時間。金額換算する場合は社内基準

契約済みの支出と追加予定額を分け、対象期間と税の扱いをそろえて合算します。

制約に収まらなければ、チャネル配分・面接体制・予算を見直します。歩留まり率だけを引き上げて、計算上の帳尻を合わせないことが大切です。

【運用設定】ステップ6:計画と実績を比較する管理表を作る

更新担当者・確認日・対応期限を決める

指標ごとに、元記録を更新する人と、差分を見て判断する人を決めます。兼任でも構いません。確認日は一律の月末ではなく、応募獲得や面接枠の追加など、必要な対応に間に合う日を設定してください。

目標と実績を、同じ集計条件で比較する

職種・チャネル・対象期間・指標ごとに行を分けます。差分は「実績-目標」に統一し、率の差はパーセントポイントで表示します。例えば目標50%に対して実績40%なら、差はマイナス10ポイントです。

管理表の入力欄

記録すること

職種・チャネル・指標

比較対象と単位。人数か延べ回数かも明記

集計条件

応募起点か活動日基準か、対象期間、集計基準日

目標・実績・差分

同じ確認日時点の計画値と実績

率の計算根拠

分母・分子、結果が確定済みか暫定か

選考中・未確認人数

結果待ちと、記録不足を分けて記入

更新・確認担当

更新担当者、最終更新日時、確認責任者、次回確認日

次の対応

確認する記録、実行すること、担当者、対応期限

選考中を含む暫定の率と、結果が確定した基準率はそのまま比較できません。途中時点の人数も、採用期間全体の目標ではなく、その確認日までの計画値と比べましょう。

当初計画・最新見込み・実績を分けて残す

当初計画を毎回上書きすると、どこでずれたのか分からなくなります。次の区分で記録を残してください。

区分

保存する内容

当初計画

合意した入社目標、各段階の必要人数、率、期限。上書きしない

最新見込み

現在の実績と前提から計算した到達見込み。算出日と前提を添える

実績

集計日までに確認した人数・活動量

正式な計画改定

合意して変更した目標・計画。承認日と責任者を記録し、別版で保存

最新見込みの更新と、目標の正式な変更は別です。変更理由・根拠・確認者を履歴に残し、関係者が同じ版を確認できるようにします。

【未達対応】記録・活動量・歩留まりの順に確認する

未達が見つかったら、すぐに目標を下げるのではなく、記録の確認、施策の変更、計算前提の更新、KGIの再協議を分けて進めます。

記録・活動量・歩留まりの順に確認し、運用上の問題は施策を改善、想定と実績のずれは前提を更新する。予算・体制を調整しても難しければ目標を再協議する

1. 記録漏れと、選考待ちによる遅れを確認する

対象職種・チャネル・集計日がそろっているか、到達日の入力漏れや重複集計がないかを確認します。面接待ち・回答待ちの人は、予定日や回答期限を見てください。

結果待ちを辞退や不合格と同じ扱いにしない一方、待っている間に入社期限を過ぎないかは確認が必要です。遅れがあれば、日程調整や判定を担当する人へ対応を依頼します。

2. 人数不足は、応募獲得と選考の処理量を確認する

率が計画どおりでも、前の段階の人数が不足すれば採用人数は届きません。不足している工程の一つ前から確認します。

状況

確認する記録と対応

応募数が計画未達

掲載開始日・送信実績・紹介依頼を確認。予定した活動が未実施なら、担当と期限を立て直す

活動は実施したが応募が少ない

求人内容・接触対象・経路別の実績から、要件や訴求、配分を見直す

書類通過者は足りるが面接人数が少ない

日程調整履歴・面接予定・空き枠を確認。枠や調整体制の不足を解消する

3. 率の低下は、施策と計算前提を分けて見直す

辞退と不合格を分け、本人が伝えた理由・評価記録・連絡履歴を確認します。理由が分からなければ推測で確定しません。

  • 運用上の問題がある場合: 担当漏れや面接枠不足など、確認できた不備を直します。連絡の遅れと辞退が重なっても、遅れが原因とは断定せず、その後の結果を追います。
  • 想定した率と実績がずれている場合: 募集条件と定義が同じ確定実績を使い、少数の結果による変動か、複数の応募集団でも続くずれかを確認します。前提を変える場合は理由を残して再計算します。

両方の対応が必要なら並行して進めます。改善効果が出るまで見込みの更新を止めず、現時点で根拠のある率を使ってください。

期限内の採用見込みは、「入社済み」「選考中」「今後獲得する応募」を分け、重複を避けて計算します。選考中の人には現在の段階から先の率を使い、それぞれ入社期限に間に合うかを確認します。

4. 予算・体制・期限に収まらなければ、目標を再協議する

再計算した活動量を、残り予算・面接枠・期限と照合します。追加予算、面接官の増員、社内決裁や日程調整の短縮で不足を埋められるかを確認してください。

それでも難しい場合は、採用人数・期限・職種の優先順位を事業責任者と再協議します。事業への影響や暫定的な配置・業務分担も併せて検討し、必須要件は無断で緩めません。

対応後は、施策を実行できたかと、その結果を分けて確認します。率だけでなく、期限内の入社見込み人数と必須要件への適合も点検しましょう。

採用条件や予算・体制から見直したい場合は、やさしいコンサルHRの採用戦略支援でもご相談いただけます。作成した管理表をもとに、取り組む課題と支援範囲を整理します。

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